日本武尊(やまとたけるのみこと) 【新舞】
時(とき)は十二代景行天皇(だいけいこうてんのう)の御代(みよ)でありました。
天皇の第二子倭男具那命(にしやまとおぐなのみこと)は、勅命を受けて九州熊襲(きゅうしゅうくまそ)の国で権勢(けんせい)をほこり民衆を苦しめる豪族(ごうぞく)の首領川上梟師一味(しゅりょうかわかみたけるいちみ)の成敗(せいばい)に出かけます。
川上(かわかみ)梟師(たける)の館(やかた)では、ちょうど館(やかた)の新築祝いの宴(うたげ)の最中で命(みこと)は一計(いっけい)を案(あん)じ美しい姫に身を変えて酒宴(しゅえん)に臨(のぞ)み、酔いつぶれた梟師(たける)を討ち取ろうとする。梟師(たける)は命(みこと)と一騎討(いっきうち)ちとなるがついに命(みこと)の強さに倒れてしまう。そのいまわの際(きわ)に「わが西国(さいごく)にあって我に勝(まさ)るものはいないと思っていたが倭(やまと)の国に命(みこと)のような勇者(ゆうじゃ)もいたのか、このうえはわが名を奉(たてまつ)る」と言い残して斬(き)られる。倭男具那命(やまとおぐなのみこと)は、以後名(いごな)を日本武尊(やまとたけるのみこと)と改(あらた)めます。
雑記帳
日本武尊=景行天皇の第二子で第十四代仲哀(ちゅうあい)天皇の父親
出演者
倭男具那命(やまとおぐなのみこと)(日本武尊(やまとたけるのみこと))
八重(やえ)姫(ひめ) 川上(かわかみ)梟師(たける)(武) 手下(てした)
奏 楽 大太鼓 小太鼓 手打鉦 笛