八岐大蛇 (やまたのおろち) 【旧舞】
この神楽は皆さんもよくご存じの有名な神話を基(もと)に神楽化(かぐらか)されたものです。
高天原(たかまがはら)を追われた素盞鳴尊(すさのうのみこと)がたまたま出雲(いずも)の国(くに)、肥(ひ)の川の上流を通りかかったとき、嘆き悲しんでいる足名惟(あしなづち)、手名椎(てなづち)という老夫婦とその娘、奇稲田姫(くしなだひめ)に出会い、嘆き悲しんでいるその訳を聞き尊(みこと)は、大蛇退治(おろちたいじ)を決意します。
そこで、素盞鳴尊(すさのうのみこと)は一計(いっけい)を案じ老夫婦に強い毒酒(どくしゅ)を作らせます。やがて、たな引(び)く叢雲(むらくも)に乗って現れた大蛇(おろち)に巧(たくみ)みに樽酒(たるざけ)を飲ませやがて酔い伏(ふ)して眠ったところで十拳(とつか)の剣を抜き放(はな)ち大蛇(だいじゃ)と格闘を始めます、そして大格闘(だいかくとう)の末にこれを退治します。そして大蛇(だいじゃ)の最後の尾から出て来た一振(ひとふり)の剣(つるぎ)を天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と名づけて、天照大神(あまてらすおおみかみ)に捧げ、めでたく奇稲田姫(くしなだひめ)と結婚する。
雑記帳
正式には大蛇一頭ですが1970年に開かれた大阪万国博覧会で八頭の大蛇で演じその迫力と豪華さが受け、複数の大蛇が定着しました。
出演者
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
足名惟(あしなづち)
手名椎(てなづち)
奇稲田姫(くしなだひめ)
大蛇(おろち)(複数)
奏 楽 大太鼓 小太鼓 手打鉦 笛