紅葉狩(もみじがり) 【新舞】
第63代冷泉帝(れいぜいのみかど)は平維茂(たいらのこれもち)を鎮守府(ちんじゅふ)将軍に任命し、悪名高い戸隠(とがくし)の鬼女(きじょ)退治を命じます、勅命を受けた維茂(これもち)一行は、戸隠山(とがくしやま)へと向かいます。
時は秋、戸隠山(とがくしやま)のあまりの美しさに維茂(これもち)は一日役目を離れ、紅葉狩(もみじか)りを楽しんでいました。しかし道に迷い一軒の館に差し掛かれば、美しい女性たちが紅葉狩りの宴(うたげ)を開いているのに出会う。
じつはこの女性たちは平(たいらの)維茂(これもち)に恨みを抱き命を狙っていたのです。維茂(これもち)一行は不審に思いながらも道を尋ね通り過ぎようとするが、女性たちは言葉巧みに宴(うたげ)に加わるように勧めます。
宴(うたげ)に加わった維茂(これもち)一行は勧められるままに杯(さかづき)を重ねるうちに鬼女(きじょ)の妖術(ようじゅつ)に掛かり倒れてしまいます、すると夢の中に八幡神(はちまんのかみ)が現れ「危ない、この者達こそ退治するよう命じられた鬼女(きじょ)である」と告げられ、驚いて目を覚ましたその時に、女性たちが鬼女(きじょ)に姿を変え襲いかかってきました。そして、入り乱れての戦いが続きますが、最後には鬼女(きじょ)を退治します。
見 所 : 女たちが一瞬のうちに鬼女(きじょ)に変化する場面、瞬きしないで注目
出演者
平維茂(たいらのこれもち)
伴(とも)侍(ざむらい)(従者(じゅうしゃ))
紅葉(もみじ)姫(ひめ)(鬼女(きじょ)大王(だいおう)の変化(へんげ))
侍女(じじょ)・二人(ふたり)
鬼女(きじょ)大王(だいおう)
鬼女(きじょ)・二人(ふたり)(侍女(じじょ)の変化(へんげ))
八幡神(はちまんのかみ)(八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ))
奏 楽 大太鼓 小太鼓 手打鉦 笛